山は知っている、客家に集う

"地元の食材を活かしたご馳走は、会期中のニーズに応えるためだけでなく、最もシンプルに人と人との距離を縮め、相互理解を深めてくれる。今季の芸術祭は、その土地に住まうエスニックグループや知恵の居場所、そして言葉と素早くつながれる「食文化」に焦点を当て、一つの想像をもって一つの産業を支えるといった、協働による地域づくりへの貢献や課題について想いを巡らせてみる。

「山は知っている、客家に集う/ HAKKA HANG OUT」とは、「山」を切り口に、異なるレイヤーから客家の日常食の再発見を試みる分野と文化を横断した実験であり、客家の食文化に対する想像ないし食の可能性を広げるための創造的な営みでもある。

文化とは暮らしの現れであり、暮らしのなかで文化もゆるやかに変容し続けている。特産品や物産を守り伝えることがある種の文化伝承であるならば、時代とともにその保存技術も進化し続けるのだろうか――?客家の「保存食/食の保存」に注目した「HAKKA HANG OUT」とは、台三線沿いの地のものや加工方法・食体験・地域の飲食業者などを結び合わせ、文脈を新しく編み直した、客家に伝わる記憶・手しごと・生活の知恵・味覚の保存について語らう“たまり場”なのだ。

パンデミックを経て、国境を越える観光需要の回復の兆しが見え始めた今こそ、客家の食を体験しにロマンチック台三線芸術祭へ”Let’s hang out”!北方客家の伝統的かつ革新的な料理を再定義し、內山公路(台三線の別称)の情熱に火をつけ、異なる文化圏から訪れる人々とその素晴らしさを共有し、客家の心づかいやおもてなし、そして生活の知恵をさまざま角度から共に紐といてゆく。"

PLANNING TEAM グループ

鴻梅文創

"台湾北西部の新竹エリアを拠点とするGrand Vision Co., Ltd. (鴻梅文創)は、「BOOK+」
の精神をもって――書店の「OR Bookstore」、ベジタリアンレストランの「OR Veggie」、クラフトショップの「OR Craft Life」、民宿の「OR Inn」、カフェの「OR COFFEE」、シネマとビストロが一体化した「OR LIGHTBOX」――「OR」をキーワードに、多角的な事業展開をしている。複合施設の「OR HOUSE」が近日中にオープン予定。

「地域に必要なシビックプライドを高め、旅人が憧れる場所」というビジョンを実現するために、地域コミュニティ活性化につながるビジネスモデルと持続可能な地域文化体験のプラットフォームを構築している。"

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