作者
翁已涵
苗栗県、大湖郷・大窩在住の陶芸家、プロダクトデザイナー、小学校の美術教師。客家文化と地域史の研究に長年取り組み、収集した記録を村史をまとめ上げた。今回の作品である茶碗と茶椅子は、大窩住民と共同で制作されたものである。その昔、大窩山に移住した客家人が切り開いた灌漑用水路は水田を潤し、人々の命を繋いだ。人々は自然と神々の庇護の下、質素で「足るを知る」暮らしを営んだ。客家人には心温まるもてなしの文化「ふるまい茶」文化がある。作品にはそのような歴史や文化が込められている。