作品
A-D02

さよなら南片亭

音声ガイド / うた

中国語
客家語(ハッカゴ)
鳳山溪のほとりにある「夫婦の木」の下に設置されたこのパビリオンは、地域の精神性を表象する竹の構造体となっており、竹林の風景や灌漑のための竹水車といった往時のイメージを連想させる。外は川を見渡すための窓となっており、中は行き交う人々のためのレストエリアとなっている。地域の文化や風土を取り込みながら、新しい客家の景観を形成している。

大藏聯合建築師事務所(D.Z. Architects & Associates)の代表で、数々の受賞歴を誇る台湾を代表する建築家の一人、甘銘源(ガン・ミンユェン)のキャリアも木造建築がスタートしている。しかし、木材利用の二酸化炭素排出量の高さと台湾の木材自給率の低さ、また外国産材の多くがアフリカや南米の熱帯雨林から切り出されている状況に危惧した甘は、台湾産の竹材に目を向けることを決意。台湾産竹材の文化的意義の再構築を目指し、持続可能性や地域的表現性の両面から、竹の魅力の普及に努めている。

作品位置

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