作品
C-A41 (2019)

お茶碗で感謝の意を

音声ガイド / うた

中国語
客家語(ハッカゴ)
客家の奉茶(茶を捧げる)文化は、旅人の長旅の疲れを癒すために生まれた。大窩住民の手作り茶碗は客人への歓迎と感謝の心であり、陶甕から流れ出した白砂の川は、この土地に生きる無数の命の育みを象徴。先人の辛苦を忘れない客家の「飲水思源」の精神が、枯れることのない川水の如く末永く受け継がれることを願うものである。
作者
翁已涵

苗栗県、大湖郷・大窩在住の陶芸家、プロダクトデザイナー、小学校の美術教師。客家文化と地域史の研究に長年取り組み、収集した記録を村史をまとめ上げた。今回の作品である茶碗と茶椅子は、大窩住民と共同で制作されたものである。その昔、大窩山に移住した客家人が切り開いた灌漑用水路は水田を潤し、人々の命を繋いだ。人々は自然と神々の庇護の下、質素で「足るを知る」暮らしを営んだ。客家人には心温まるもてなしの文化「ふるまい茶」文化がある。作品にはそのような歴史や文化が込められている。

作品位置

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